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自然の力を目の当たりに

〜2006夏の遊行【その7】〜


(撮影:Z.Mastabe)

それは、近隣で避難勧告がだされ、新聞に載るほどの記録的な豪雨でした。

ボンさんの焚き火を堪能し、
ほろ酔いかげんで寝床へ入ってから数時間後、
坂道沿いの窪地にテントを張っていた我々を、
容赦なく上の道路から流れて来る濁流が襲いました。
はじめは“なんか水の流れる音がするなぁ”などとまどろんでいたのですが、
Zくんのかつてないような叫び声で目が覚めました。
「たいへんだ!川になってるぞ!」
外に出て唖然。
本当に川の中でテントを張っているような状態。
テントが水流をもろに受けている。
Zくんのテントにいたっては半壊状態。
浸水の上、いつの間にかとなりにいたおねいちゃんのテントに、
流されてテントごと突っ込んでいったそうな。

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ボンさんは一番下流だったためか比較的に被害が少なく、
GUMさんが声をかけて起こしても、あまり緊迫感がない。
しかし、このままボーっとしてもいられない。
暗闇の雨の中、撤収作業を開始し、駐車場まで荷物を運び上げました。
ひとここちついたら、会場の焚き火で服を来たまま乾かす。
夜明けまで数時間だけどとりあえず、車の中で少しでも睡眠を取る事にしました。


(撮影:Z.Mastabe)

夜が明けて、各自荷物をチェック。
流されたものはないか、電気系統の機材は無事かなどなど。
道はまだ水がひいていなく、じゃぶじゃぶと歩きながら会場に向かうと、
そこは難民キャンプ状態。
水浴びをした川は様子が全く変わり、赤茶けたうねりを見せている。
会場には、川沿いから避難してきた人たちがテントをはったり、
焚き火の前で、衣服やら寝袋やら乾かしていました。


(撮影:Z.Mastabe)

我々もとりあえず、火のまわりで今日の相談。
結果、
“車で寝たり野営をすれば滞在を続けられない事もないが、
 わざわざ体を痛め付ける事もあるまい。
 翌日は二風谷でチプサンケを見学する予定だし、
 早めに山を降りて、二風谷の温泉にでもつかって、
 バンガローか民宿にでも泊まって疲れを癒そう”
ということになりました。

そして、出発前にひと騒ぎ。
ステージの電気系統も具合が悪いので、ここは一つタイコで盛り上げよう!
と、オランドゥと即興練り歩きライブ。(まあ、いつも即興みたいなもんだけど)。
太陽もちょっと顔を出し、みんなも喜んでくれて元気を充填出来た感じで、
会場を後にすることになりました。


(撮影:Z.Mastabe)

駐車場から車を出すのもひと苦労だし、
道路も塞がってて、回り道も大変らしい、などのうわさもあったけど、
まあ、自ら動かなければ何も状況は変わらないという事で車を走らせると、
復旧工事も結構進んでいて、なんとか、二風谷まで辿り着けました。

さて、何はともあれまずは温泉ということで、
びらとり温泉・二風谷ファミリーランドへ到着。
透明な温泉に体を浸けるとなんとも心地よい。
思わず声が出る。

風呂を出て、まずは宿泊の確認。
この温泉はキャンプ場の施設内にあるので、
そのままバンガローにでも泊まれば良いだろうと考えたのだが、甘かった。
前日の雨で、警戒態勢がしかれていて、
全ての宿泊をキャンセルしているとの事でした。
では、仕方がない、どこか民宿をあたろうと話しながら昼食をとっていると、
何やら見た顔。
一万年祭会場で、手づくりアクセサリーなどを売っていた、通称クマさんを発見。
我々の状況を話すと、それなら、知り合いの民宿を紹介してやると申し出てくれた。
喜び勇んで、民宿に向かうも翌日にお祭りを控え、民宿は満室とのこと。
そこで、クマさんがまたひとこと。
“じゃあ、チセに泊まんなよ。会場には俺から言っておくから。”

え?チセ?……

Comments:4

「G」 2006年12月13日 11:26

おぉー、濁流こえぇ〜(T^T
良く無事だった?ものだよ。危なかったねぇ。
自然は怖いということで。

z 2006年12月13日 13:50

図解までしてくれちゃって…^^;
記憶が蘇ってきちゃったぢゃないか orz

「ええ、最初はテントの雨漏りのことばかり心配していたんです。まさかテントごと流されるなんて思ってもいませんでした」(後日談)

池田屋呉服店 2006年12月13日 17:58

ビックリ!無事でよかったねえーーー
気をつけてください。いつものuminoタッチと違う
図解が面白かったです。

umino 2006年12月14日 14:58

>「G」さん
何年か前は、あの濁流を家ほどの大きな岩が流れていったこともあったそうです。岸にぶつかる度にゴーン、ゴーンて凄い音がしたって。

>Zさん
今度、「寝耳に水」を現実化してとどめをさしてあげましょう(笑)

>池田屋呉服店さん
前半は写真が少ないんで、ちょっとしたお遊びでした。

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