- 2006年12月27日 17:03
- 2006夏の遊行
早朝、古代の水で涌かしたコーヒーを飲んでいると、
男がひとり、もぞもぞとテントから出てきました。
「やられましたよ、狐に…」
言い放ったのはボンさん。
昨夜、ボンさんは随分と淫らな夢をみられ、
思春期の中学生のような事態を引き起こしてしまったとの事。
全裸で寝るクセのあるボンさんは夜中に、寝袋を洗うはめになったとか。
なるほど、しかしそれも貴重な経験。
じつはアイヌの伝説には淫魔パウチというのがいて、たいそう人を惑わすそうだ。
このことを、ボンさんにはなしてあげると、
「ああ、きっとそいつのせいだ!」
と、納得いただけた様子。
結果はどうあれ、北海道でも感度の良い妖怪アンテナのボンさんでした。
さていよいよ北海道最終日。
船に乗るのは夜なので、苫小牧までドライブがてらのんびり観光。
おとずれたのは夕張。
ここにきて、結構大きな話題となっていますが、
当時は財政が破綻しているなどとはつゆ知らず、
静かな町だなぁ、なんて思っていたのですが、
確かに通りすがりに見た観光施設は休業状態でした。
我々は、夕張といえばメロンだろうとメロン城を訪れましたが、
ここも施設などは稼働しておらず、お土産屋が開店しているだけ。
お土産を買いつつ、「ああ、寅さん危ない!後ろにクマが!」
などと言って遊びました。
続いて向かった先は、映画『幸せの黄色いハンカチ』のロケ現場。
子供心にあの映画のケンさんの旅の終わりを祝福したものです。
外見はあのまま。
“ああ、そうそう向こうに旗のようにハンカチがあったんだよな”
なんて思い、眺めましたが、中に入るとこれがびっくり。
呪いの館かと思っちゃっいました。
これは、この場所を訪れた人々が、
それぞれの願いを黄色い紙にしたためて貼付けたもので、
幸せを願うというよりも人々の欲望が形になったみたいな印象。
建物は、長屋をぶち抜いた形になっていて、
その他の部屋はちょっとした資料館みたいになっていました。
夕張を離れ先へ進む途中、鶴の湯温泉で休憩。
建家の前には蓮の花が咲く池があり、
窓越しながらこの池を眺めながら湯につかれます。
その昔、放牧場を監視に来た牧夫が鶴がこの沢地に舞い降り、
冷泉に浴(やあみ)して病気を治し飛び去って行くのを見たところから、
鶴の湯ということだそうです。
温泉から上がり、休憩室の畳でゴロゴロした後、
一路苫小牧港に向かいます。