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十津川村でうるおう(中編)

〜水と龍の旅【その3】〜

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7月20日、玉置山で朝を迎え、
前日購入しておいた名物「めはり寿し」を朝食にいただき、
朝のさわやかな空気のなか、参道を玉置神社へ向かいました。

早朝ということもあって、神主さんも朝のお参りの時間。
山の中を祝詞が響き渡ります。
熊野から吉野へ続く大峰山系の一峰である玉置山は修験道の拠点であり、
そのためか、神主さんの上げる祝詞も力強いものがあります。

手水場でお清めののち、朝の光が差し込む境内へ。

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玉置山は神武天皇が八咫烏に先導され、この地に兵を休め神宝を置いて勝利を祈った、
崇神天皇が紀元前37年に玉置山に行幸し、その4年後に玉置神社が造営された、
などの言い伝えがあり、この山そのものが伝説であるといっても過言ではありません。

ここではそんな脈々と続いてきた歴史を目の当たりにすることができます。
まずは、山にそびえる巨木の数々。
樹齢3000年と言われる神代杉。

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夫婦杉。

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岩肌に張り付いた磐座杉

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境内から山頂を目指すと、玉石社が見えてきます。

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三本の杉の木の根元にご神体となる丸い石があり、
その周りを白い玉砂利が敷きつめてあります。

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この石にも神武天皇が神宝を置いて勝利を祈った、
役行者や空海が玉を安置したなどの伝説が残っています。

玉石社の横には三石社があります。
御祭神は磐裂神、石折根神、軻遇突智神。

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なんか興味をそそられた石たちでした。
三つの石はかまどの神を象徴することがあるらしいのですが、
ここでも火之神である軻遇突智神かまつられているのは興味深いし、
他の二柱の神も軻遇突智神の血から生まれでた神(石折根神を根裂神とするとですが)で、
相当の力をもっているとのこと。
修験道は古い自然信仰と関わりが深いし、
それらの痕跡は何らかの形で民間の生活にとけ込んでいることが多いので、
一考の価値ありかも。

たとえば、信仰の歴史として

原住民の自然信仰

渡来人による文明の流入・土地の支配

民間・自然信仰の伝説をベースにした神話の編纂

一部の貴族による神の信仰が仏教と混じることにより、民間に流入。

のような流れがあると考えると、
結局行って帰ってきただけのような気がするので、
石一つとっても、そこにはいろんな時代のいろんな層の人々の思いが
詰まっているんだなぁなどと思ってしまうわけです。

で、その後は山頂で太陽を浴び、
境内にもどり、湧き水を飲んで一息ついた後、
社務所で橘保春のふすま絵を拝観し、
玉置神社を後にしました。

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